04 | 2025/05 | 06 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | ||||
4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 |
18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 |
25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
この本は、タイトルが非常に秀逸だと思いませんか?
「透明人間が何を欲しがるんだろう?」
「透明人間って、誰のこと?」
そんな風に思わせます。
(この前著に「キミがこの本を買ったワケ」というのがありますが、
こちらは買うと何かに負ける気がして(苦笑)買わず、読まず、です^^;)
この本でいう「透明人間」とはずばり、「私」であり、「あなた」です。
マーケティングで華々しく取り上げられることのないあなた。
他の人と同じだと安心するから取り合えず形の上だけ流行を追うあなた。
ビリーズブートキャンプは買ったら満足で未開封、
最近の宮崎アニメは微妙と思っている(ファンの方、すみません)あなた、です。
メディアで取り上げられる流行は、ごく一部の極端で話題になりやすい為にメディアに取り上げられた流れに過ぎず、
統計には出てこない透明人間こそが本当の多数票の持ち主である。
よって、彼ら透明人間のニーズをつかむことこそが重要なのだ。
というような内容でしょうか。
うなずける部分もあります、確かに。
ただ、本著は「マス」メディア視線なんですね。
(マスメディアでは市場は日本国民全部を包括することになります。
つまり、ニーズを発信することが少ないため、認識されづらい(が確実に存在する)透明人間を
忘れては成り立たないという視点での著述になっているということです)
だから、自分の視点とはずれがあります。
でも視点としては面白い☆
でも透明人間もいつも透明とは限らないんですよね。
話題Aについては透明人間だけど、話題Bについてはメディアの寵児の典型
(つまり透明ではない、メディアに把握されている)だったりする、と思います。
そういう視点は抜けていると感じました。
(たとえば、ビリー隊に入隊はしてなくても、時効警察にはほんとにハマってるかもしれない。)
著者・指南役がその言葉にインスピレーションを得たという佐藤可士和さんに
興味が湧きました。
話題のアートディレクター。
そのうち彼の本も読んでみるかもしれません。