とうとう梅雨もあけましたね。
…大分以前からあけていたのでは?!という突っ込みは当然ありますが^^;
雨の少ない梅雨でした。
夏も本番ですね。
夏は大好きなので、(暑くてたまらないけれど)今からもうすぐ終わるような気がして
なんだか焦ります…

楽しむぞ!


さて、今日はタイトルの通り、哲学の本です。
哲学の入門書と言えば、「ソフィの世界」がやはり思い出されますね。
私も流行ったころに読みました。
…が、結構難解で(苦笑)2回くらいつらつらと読んだのですが
ほとんどついていけませんでした。
設定は面白いと思ったのですが…
この本も入門書ということで12歳の少女が出てきます。
筆者の言をそのまま信じるならば、哲学者であるヴィットリオと少女(ノーラ)の
哲学をめぐる往復書簡をそのまま書籍化したものが本書であるそうです。
しかも、書籍化することを前提としてかかれたものではない、ある意味ノンフィクション。
そして、ヴィットリオが作り出した、歴史上のあらゆる哲学者が時代を超えて集う
「死してなお永遠に若い哲学者のカフェ」
カフェでは彼らの往復書簡をめぐって哲学者たちが喧々諤々の議論を繰り広げる…
「ソフィ」より、もうひとつ判りやすい入門書だと思います。
(訳者はソフィより優れていると断言しています)
そして何よりノーラの聡明なこと!
何の前置きも無くヴィットリオが繰り出してきた「カフェ」の設定を
(フィクションと判った上で)すんなりと受け入れ
自分自身もカフェの哲学者に語りかけ、議論します。
二人の手紙のやり取りは、最初の無邪気なものからどんどん深みを増して行きます。
次第にノーラの返信には1ヶ月以上の間隔があくようになり、彼女がどんなに悩みながら
手紙をしたためたか想像に難くありません。
自分で哲学者達の思想を学び、しかも自分なりの解釈理解を与える。
これこそ本当の学びというものでしょう。
彼女の哲学に対する真摯な態度に撃たれます。
「ソフィ」がダメだった人も、こちらでもう一度哲学に触れてみてはどうでしょうか。
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