未成年後見①の続きです。
後見人となった司法書士の方はとても人間味のある方だなと
思いました。
後見人業務と言うのは後ろ盾になって財産管理や子供の
成長を見守る役目ですが決して親代わりではありません。
でもこの子供を預かる養護施設の職員の目からは
親代わりの立場に思われ、世間一般の無責任な道徳
を押し付けられる。
後見を依頼してきた親族にしたところで、亡母の死に伴う
あらゆる処理は放置したままで後見人に丸投げ。
感謝もされない。
裁判所から提示される報酬は決して業務に見あうものではなく、
かといって子供に財産からし払われることを思うと
多く請求することもできず…
何よりも被後見人である子供が愛情を求めてなついてくる
のに、どう対応したらよいのか。
本当に八方塞がりとはこのこと、自分の良心と仕事の間にも板ばさみです。
クールにドライに法律家としての立場で振舞えば一番楽ですが、
子供を前にそうすることが何処までできたものか…
子供はともかく、養護施設の方や親族の方には後見人の法律的な
ポジションをよく理解いただかなくては、
これでは後見人を引き受ける士業者はいないですよ…
(よほど本人が裕福で報酬をキッチリいただける条件の
任意後見などなら話は別だけど)
とても考えさせられました。
賛否はあると思いますが、とてもすばらしい司法書士の方だと思いました。
(おこがましいですけども)